自分発見、始めませんか?   平成30年11月

 長く続いた猛暑や突然の風雨など、今秋は広々と澄み渡る空を見上げる日も少なかった気がしますが、それでも虫の音を聞き、美しい紅葉の映像と共に初冠雪のニュースが届くなど、冬の訪れを感じられる季節となりました。目まぐるしく変わる気候の変化に体調を崩されている方も多いと聞きます。寒さに向けてどうぞご自愛くださいますように。

 

 さて、先日発表された統計では、日本の総人口に占める70歳以上の割合が推計で20.7%(人数で2,618万人)と、初めて2割を超え、日本の高齢化率が世界で最も高くなったと報じられました。

 すでに、私たちの住むさいたま市も平成26年3月に超高齢社会に突入しており、団塊の世代が75歳以上になる2025年には23.8%に達することが見込まれています。

 高年齢化と併せて平均寿命も伸びており、百歳以上の方は450人で、10年前と比較すると2.5倍と、まさに人生百年時代が近づいてきています。

 

 高齢になってもいきいきと元気に生きるためには、健康であることが大切です。健康とは、肉体的や精神的、また社会的(社会の中において人間関係のかかわりがあること)に満たされた状態にあることと定義されています。

 たとえ病気や障がいがあっても、やりたいこと・やれることを前向きに考え歩む人に比べ、くよくよと思い悩み、寂しく考えてしまう人は、心の面での健康が崩れがちです。

 それを防ぐためには、自分の行き場所=居場所=生き場所を見つけ、まずは一歩を踏み出すことで、他人とつながり、健康の維持につながっていくのではないかと思います。

 今、地域での助け合いとつながりの輪が、各地で広がりつつあります。勇気をもって、新しい自分発見を始めてみませんか?

                                代表      大麻 みゆき


災害に備えて           平成30年9月

 今年の夏は「これまでに経験したことのない」ほどの猛暑と、天候不順や台風による各地での豪雨被害、さらには地震などの大きな自然災害に見舞われた日々でした。被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。

 9月1日は防災の日でした。今から93年前に発生した関東大震災を忘れない為に設けられた日だと聞きます。幸いなことに、私たちが住むさいたま市周辺は、その後大きな災害もなく、比較的安心安全な街(・・・と思っている)ですが、『天災は忘れた頃にやってくる』とも言います。自分たちの住んでいるところは大丈夫だと安心し、多くのニュースから情報を見聞きして心配しつつも、自分の事としての備えは後回しや、おろそかになってしまっているかもしれません。

 市から配布されている「防災ガイドブック」(注1)をご存じですか?パラパラと見ただけで置きっぱなしの方も多いかも(?)ですが、この度改めて読んでみました。

 はじめに記されていたのは、災害からの被害を最小限に防ぐためには「自助」「共助」「公助」の連携が大切であり、最適に機能すれば被害を最小限に抑えられる(当たり前!)ということ。その為には私たち一人ひとりが災害が発生しても慌てずに、落ち着いて適切な行動をとることが重要であり、その他にも知識として知っておくと良いことなど、分かりやすくまとめあげた冊子となっています。

 地域での要配慮者に対する支援へのかかわり方などは、私たちケア・ハンズの日頃の働きにも通ずるヒントが記されています。この機会に、それぞれが冊子を読み、お互いに話し合って、日々の災害に備える準備をしていけたら・・・と、思わされました。

                                    代表 大麻 みゆき 

注1:さいたま市防災ガイドブック(保存版)


新代表として会員の皆様へ・・・  平成30年7月

 中村代表とその仲間の方々が「住み慣れた地域で心のふれあう助け合い活動を」との思いで、ケア・ハンズを立ち上げてから、23年の時が過ぎました。

 そしてこの度、突然の代表辞任宣言を受け、はからずも1協力会員であった私が、次の代表を担うこととなりました。

 一時は、代表が辞めるなら会も解散!との声も出ましたが、理事会や事務局スタッフの間で何度も話し合いを重ねた結果「今まで通り介護保険ではなく、有償の助け合い活動を続けていきたい」という思いを皆で再確認し、新しいスタートを切るに至りました。

 私たちのモットーである「できることを できる範囲で 誠実に」の精神を時代が求めており、高齢化の進む現代社会においては、ケア・ハンズのような活動が、必要とされているのをひしひしと感じます。

 中村代表は、常に先を見て状況判断をされてきました。その知恵をもって、これまで長り関わってくださってきた地域団体や、行政関係の方々、そして常に温かく見守ってくださっている賛助会員の皆様とのつながりを今後も大切にしつつ、新体制で前向きに歩んでいきたいと思います。

 ケア・ハンズの新しい歩みに、皆様のご協力を宜しくお願い致します。

                             代表   大麻 みゆき


ご挨拶             平成30年5月10日

ケア・ハンズ会員ならびに、ご支援くださったみなさまへ

 

先にお知らせの通り、本年6月16日の総会をもってケア・ハンズの代表を交代させていただきます。
23年の長きにわたり、ご支援と協力を頂きましたことに心より感謝いたしております。
次期代表は、3月9日の理事会で大麻みゆきさんに決まりました。大麻さんは2000年から協力会員として沢山の利用会員のお宅へ伺いながら、理事としても運営に関わってくださっています。また、ケア・ハンズが参加するイベントにも積極的に協力してくださり、客観的にケア・ハンズを見る機会もありました。このようなことから、次期代表は大麻さんにお願いしたいと、理事とスタッフからの希望がありお願いした次第です。
 大麻さんとしては、突然の依頼に躊躇されましたが、ケア・ハンズを継続するためならば、と、受けてくださいました。皆様のさらなるご協力をお願い申し上げます。
 設立当初から、考えますと高齢者福祉は時代の流れに合わせて大きく変化してきました。そのような中で、ケア・ハンズの“有償の助け合い活動”は自分たちの役割を築いてまいりました。
これからも、会員の皆様と力を合わせて、時代に必要とされる新しいケア・ハンズを目指して進んでいただきたいと願っております。

 何事につけても未熟で失敗の多い代表でしたが、みなさまの温かいお気持ちに励みをいただきました。また、事務局がスタッフの欠員や経費が賄えないピンチの時には、ボランティアスタッフを募集して助けていただいたこともありました。
 さらに、賛助会員はじめ社会福祉協議会や市役所担当部署の方、NPOの仲間からは、ケア・ハンズの活動を応援してくださっていることを肌身で感じてまいりました。
紙面を借りまして失礼と存じますが、長い間のご支援に御礼を申し上げます。
これからは協力会員として、少しだけお手伝いさせていただきます。
                                                    中村清子


ケア・ハンズは芽吹き時       平成30年3月19日

 どっしりと積もってしまった雪をそっと取り除くと、萎れたクリスマスローズの葉の下から硬くしっかりと閉じた蕾が現れました。暖かい日差しが射しこむと若緑の葉も首をもたげます。春の足音が聴こえてくるようです。

 ケア・ハンズも、平成30年度からは刷新された体制で臨みたいと準備を進めています。ケア・ハンズは、当初は3人のママ友で始めた小さい助け合い活動でしたが、23年の歳月を経過する間に、「助け合い活動」の先駆者的な立場に置かれていることに気づかされております。介護保険制度が改正されたことにより、やっと、相互の助け合いの必要性が認められ、行政でもそれを担う方々の養成を始めています。
 これからは、今までとは違う価値観をもって、新しい助け合い活動のスタイルを創っていく時が来たようです。ケア・ハンズにも新しい風を吹かせ、次世代へ繋げていくためには、代表を交代する時期が来たことを感じました。そのため、事務局スタッフと話し合いを重ね、3月9日の理事会で新しい代表候補が決まりました。6月の総会で正会員の皆様にご承認いただくまで、まだ日にちもありますが、現会員の方々には早めにお知らせさせていただきます。
 ケア・ハンズはNPO法人としての基盤がきちんとできておりますので、代表が交代しても活動が滞ることはございません。会員の皆様にご心配をかけませんように、スタッフそれぞれに新しい役割も決めて、引継ぎを始めております。一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。
                                                  中村清子

新体制に向けてご協力のお願い
 ケア・ハンズでは事務局業務が雑多なため、会員の方々との親密な関係を保つことにも支障をきたすことがございます。そのため、業務の簡略化をさせていただきます。

   利用会員の利用料金のお支払いは利用券のご購入方法から、H30年4月からは、活動後の請求書によるお支払いに変更します。
 ご協力くださいますことをお願い申しあげます。


迎春            平成30年1月1日

ケア・ハンズの活動は、本年も無事に新年を迎えることができました。これも、会員のみなさまとご支援くださる方々に支えていただいているお蔭と、心より御礼を申し上げます。 介護保険法改正に伴い、助け合い活動は益々必要な活動とされていますが、課題も多くなかなか広がりが進みません。このような中で、ケア・ハンズは世情に合わせて、活動内容や運営方法など柔軟に変化していけるように、スタッフ一同努力してまいります。ご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。                        代表 中村清子